ABOUT八幡東田まちづくり
連絡協議会とは

セイコーエプソン株式会社2024.03.08転載

お客様に喜んでいただける製品を提供し続ける。

資本金532億円。グループ社員数約8万人。年間売上げ約1兆円。そんなセイコーエプソン株式会社の拠点が東田にあります。なぜ「東田にこんな大きな会社の拠点があるのだろうか?」そんな疑問を解決するために、P企画設計部の山中剛部長にお話を伺いました。
北九州オフィスは1999年に「九州設計センター」として開設されました。一般的なオフィスビルに、環境試験室や恒温槽を持ち込んでいる会社は他にないでしょう。ここでは主にプリンターやドキュメントスキャナーの製品企画や設計を行っています。
北九州市にオフィスを開設したのは、本社が長野県にあるということで、長野県では得られない新しい人材を確保したかったからです。また、製造拠点がある中国や東南アジアに近い方が都合が良いからです。福岡市ではなく北九州市を選択したのは、北九州市ならではの産業基盤があるからです。設計の仕事ではプロトタイプを作る機会が多くあり、部品を手早く加工してくれる技術力の高い協力会社が必要になります。そのような会社が北九州市にはたくさんあります。また、開設当初から規模を拡大する計画があったので、拡大を考慮に入れたら北九州市でした。

北九州オフィスの強みは、経験値の高さと機動力です。中途採用が多いため、あらゆる職務経験者が勤務しています。そのため、斬新なアイディアがたくさん出てきます。機動力については、他の事業所では部署ごとに建物やフロアが異なるので、小さなことをお願いするにも依頼文が必要になったりします。ここではパーテションのないフロアで90人近い従業員が仕事をしているので、例えば、他の事業所で文字が印刷できるようになった時に、北九州オフィスでは、文字も絵も印刷できている、というくらいの差があります。
北九州オフィスは「職制もリーダーも共に考え行動する」「社内で一番前向きなオフィスである」ということを大切にしています。これらに付け加えて、私、個人的には、「お客様に喜ばれる製品を出し続けていくこと」が重要だと考えています。
北九州オフィスは今年で20周年を迎えます。しかし、北九州市のセイコーエプソンは、あまり知られていません。もっと規模を拡大して、地元の人に知ってもらうことで、私たちは地元のより良い人材を確保し、九州地方や北九州市の活性化に貢献していきたいと考えています。

セイコーエプソン株式会社

TEL
093-663-1680
HP
https://www.epson.jp

■本記事の出典
東田シェア新聞 2019年 Vol.7「東田のスマートカンパニー」
企画・発行:NPO法人 里山を考える会
協力:八幡東田まちづくり連絡協議会 他